2022年7月25日月曜日

森鷗外生誕160年没後100年記念なんだけど

 津和野の森鷗外記念館や東京の文京区森鷗外記念館のホームページをみました。森鷗外の記念館であって林太郎としての記念館ではないのですから、軍医としての彼の仕事についてふれないのは致し方ないことなのかもしれません。

 しかし、まちがいなく鷗外と林太郎は同一人物なのですから、その全人格を総体的にとらえようとするならば本職であった軍人としての林太郎を無視することはできないはずです。

 彼の遺言に

「死ハ一切ヲ打チ切ル重大事件ナリ~余ハ石見人森林太郎トシテ死セント欲ス~墓ハ森林太郎墓ノ外(ホカ)一字モホル可(ベ)カラズ」

 があります。「森林太郎トシテ死セント欲ス」と強く希望しています。

 両記念館では林太郎としての仕事にふれないのはかれの遺言にそむいていませんでしょうか。

 

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