受信料そのものも、その徴収方法も納得していない。
が、今は支払っている。
結婚して、家庭を持ち、子どもを育て、ずっと支払ってきた。
しかし、あるとき国会中継を打ち切り、高校野球を放映したことに腹を立て解約した。
それからは、払っていなかった。
今年、オリンピック終了後にテレビセットを買った。
そして、受信料を年間契約した。
拒否するつもりだったのだが、病気中で
たまにくる、督促おじさんとの対応が半病人にはつらい。
督促おじさんの来訪はこれまた、失礼千万だ。
どだいなぜ、いきなり他所の家に来て、家電製品について持っているか持っていないかを
聞かれなきゃいけないんだ。
冷蔵庫があるか、エアコンがあるか、電子レンジはあるか、ウオシュレットあるか、
そんなこと、聞かないでしょ。
テレビはあるかなんて聞かれたって、他の家電と同じで、そんなこと答えたくないよ。
答えなくちゃいけない義務って、放送法で決まっているんですか。
納得しないで支払うというのは、
気に入らない商品を、強引に売りつけられて買ってしまったのと同じか
それ以上の、情けなさがいつもただよう。
こうして書いているときも。
NHKはラジオからは受信料はとっていない。
ラジオは国民にあまねく広まっており、いついかなる緊急時にも対応できるようということらしい。
変な理屈だ。
テレビを受信できる機械を所有したら支払い義務があるなら、
ラジオだって、電波を飛ばす仕組みは単純とは言え(そうとも言えない部分はあるが)、
受信料をとればよろしい。
1円だって10円だってよい。全国でラジオ受信機分の受信料は莫大なものになる。
ずっと昔に調べたことを思い出せば、米国かどこの国か忘れたが、
チューナーに受信料に相当するお金を上乗せするという方法を、
とっていた国があったようななかったような、不確かで申し訳ない。
しかし、受信料を本気でとるならば、ラジオでもテレビでもこの方法が一番だ。
テレビ・ラジオ電器製造業からの猛反発が怖いのだろうが、
一律に徴収するならこの方法しかない。
ネットでNHKを見る人たちからも、徴収しようとしているらしい。
盗っ人猛々しいとは、このことだ。
充分に国民に行き渡ったこの道具に対して、
その後を追うように、法律を整備し、お金を取ろうとしている。
そんなことするなら、最初から携帯やPCのテレビチューナーに上乗せをしておけばよかったではないか。
現行の受信料徴収は、
「NHKの放送を受信できる受信機を設置した者は、
NHKと受信契約を結ばなければならない」
となっている。
見る見ないに関係ない。
これでは、強制加入ではないか。
契約という言葉は、当事者同士が双方納得して締結するものだ。
こんな乱暴な一文が放送法という法律の中に入っているのだから、
いかに現在の徴収方法がいい加減であるかしれたものだ。
現行のNHKのやっていることは、
普通自動車免許取得者から、車を実際に運転するかどうか、所有しているかどうか問わずに
免許取得料を徴収するようなものだ。
「日本国の道路を走行できる車両運転免許を取得したものは、
日本国と車両運転契約を結ばなければならない」
(準)国営放送ならスッキリ、税金でまかなってください。
それが無理なら、徴収方法を理路整然とさせ、気持ちよく支払わせてください。
この文章を書いた後に、新聞にちょうどこれに関係する記事が載っていた。
ちなみに、料金の概要の欄に、
ドイツでは、すべての家庭や事業所から「公共放送負担金」を、
英国ではテレビやパソコンなどを持つ世帯から「受信許可料」を徴収するようだ。
さすがに「契約」という言葉は使ってないようだ。
どのみち、NHKのやっていることは、中途半端なものが基盤になっているから
何をやっても、どこからでもほころびが出てしまう。
ペタペタとツギハギだらけでダメだな、こりゃぁ。
面白い番組もたくさんやっているのになぁ。