2018年2月3日土曜日

トラックパッドなどのフリック操作・上下カーソルキーの画像上下移動について

 表現が難しい。
タッチパッドで上下にフリック(指先でサッとなでる動き)したり、
キーボードの上下矢印キーを押したときの、画面の流れる方向についてのことです。
う~ん、なんかこれでも今一つだな。

 ちなみにmacOS システム環境>トラックパッドでは、
「指を動かす方向にコンテンツが移動」と簡潔に表現されています。



 左右見開きの本を読むとします。
日本語でもそれ以外でも、縦書きでも横書きでもなんでもいいです。
真ん中あたりで、開きます。

 左側にページを進めたかったら一つの方法として、
指先で今開いている左側のページをなでるようにして紙をめくります。
このときの指先の動きは左から右へ流れます。
指先を右から左へなでてもページをめくることは決してできません。

 同様に右側にページを進めたかったら、
指先の動きは右から左になります。

 この動きはmacOSのタッチパッドのflick操作と同じです。
要するに紙を動かしているわけです。

 上下方向でも同様です。
画面下部に隠れているものを見るには、画像をを上に動かさないと見ることができませんから
指先の動きは下から上へとなり、
画面上部に隠れているものを見るには、上から下へと指先は動きます。

 macOSのflick操作は、
日常で書籍等のページをめくるときの指先の動きをまねていることがわかります。

 以上はフリック操作でしたが、
キーボードのカーソル上下キーはそうはなっていません。

 ブラウザーで下の方を見たいときには、下矢印キーを使います。
上の画像を見るときは上矢印キーです。
これは画面のある機械では世界共通です。
見たい方向の矢印キーを押せばいいので、間違えることはありません。

 感覚的には大きな一枚の画像を箱メガネで覗いているとおもえば納得します。
またはだだっ広い平原上をドローンを操縦しているとしてもわかりやすい。
どちらも見たい(動きたい)方向の矢印キーを押せばそちらに移動して見ることができます。
車や飛行機の操縦と矢印キーの操作は一致しているのです。

 機械の操作としてはこちらのほうが先で、世界共通の操作法として定着しています。
今後も変わることはないはずです。

 flick操作はつい最近のことです。
今までの矢印キーの操作と逆になっているのですが、
人が書籍等を扱うときの動きに一致させたものと考えれば
それはそれで合理的です。
硬く言うと人間工学的に理にかなっているとでもいうのでしょう。

 もう一歩踏み込んでこの操作の歴史を振り返ると、考えるまでもなく
書籍などのページ操作のほうがずっとずっと古くって何千年、おっとそんなにはないか、
パピルスなど巻物状の筆記物が出現したのが数千年前だから、まぁ古いことは古い。

 昔から人が学習する過程では矢印キー操作なんてあるわけなかったのですから、
脳みその奥深いところにそのページめくり操作は刷り込まれているはずです。
つまり、画面付き機械の矢印キー操作こそがつい最近のものであることがわかります。

 画面(画像)移動操作にフリック操作と矢印キー操作の2種類あります。
それらの操作を、それほど混乱なく使うことができているのは、
フリック操作が、紙の発明と活版印刷の普及により、
人類有史以来刷り込まれた極めて直感的な操作法であること、
矢印キー操作は、ブラウン管・液晶画面以来つい最近のものではあるが、
機械を扱う上ではこれまた直感的な操作法であること、
によるものであると考えます。

 ここまでははmacOSでのことです。
ところがwindowsでは矢印キー操作は同様なのですが、
トラックパッド上での操作はデフォルトではmacOSと逆になっているのです。

 Windows開発陣はトラックパッド上の操作も矢印キー操作と同じにしたかったのでしょう。
人間工学的な動きを無視したことになります。

 私自身は、windows,macの好き嫌いではなく
画面画像操作の移動方向とその操作方法に関してはmacの設定が自然で、理があるとおもいます。

 しかしどちらが使いやすいかは最終的には個人の好みでしょう。
なので、macではシステム環境の「マウス」や「トラックパッド」からどちらかを選択できます。
windowsでは残念ながら、機種によって選択画面が現れたりそうでなかったりで、まちまちです。
レジストリーをいじればほとんどの機種で変更は可能です。

 1つの機械を多人数で使うとき、
もちろん個人個人でログオンして使うのだけれど、
なんかやっかいそう。


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