2018年2月10日土曜日

渡辺京二さんのこと

 「ノンフィクションライター・三宅玲子/Yahoo!ニュース 特集編集部」の記事で
初めて知りました。

 御歳87歳、思想家です。
インタビューの中で、枝葉を落とし幹の核心だけを淡々と語る。
黒光りする大黒柱が無駄なことは言わずに、囲炉裏の周りで語り合う人たちに
もっと顔を上げろ、自身を持てと叱咤しているようでもある。

 なんの修飾もなく、簡潔に一行で記す。
とても気持ち良い。

○日本は70年余前の敗戦でナショナリズムから卒業し、成熟した国になった

○明治維新の実質を言えば、西洋という外圧による外発的な変化

○情勢に迫られてやっただけのこと。ウェスタン・インパクトによる緊急避難が明治維新

○日本人はナショナリズムを乗り越え、卒業した。つまり、日本人は国家を超える感覚をもった

○87年という時間を生きてきて思うのは、人生とはどういう人間と出会うかに尽きる

○傷つくことを恐れず、世間や人の言うことなどいちいち気にせず、自分の好きなように生きればいい。そしていまはそれができる時代

○明治などに幻想を抱くのではなく、いまはもっといい時代になっている、そう認識することが大事

 一行一行が胸にズンとしみる。


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