2016年10月9日日曜日

ポロタン栗 購入譚

 待ちに待った日が来た。
しかし、早朝から雨だ。
一瞬どうしようかと思ったが、ひるんではいられぬ。
Goだ。



 車を出してすぐに雨脚が強まってきた。
道路は空いていて、ものの10分で到着した。
駐車場も数台分まだ空いていて、よし。
時間は7時31分。
うっ、もう並んでいる。
最後尾について、5分もたたぬうちに20人近くの人がうしろに並んでしまった。
15分位並んだろうか、整理券を配り始めた。
89番。8時30分から9時まで有効と記されている。
大雨の中、お店の方々の配慮が有り難い。
予定を繰り上げて、整理券を配り始めてくれたようだ。

 車に戻り、雨宿り。
益々雨は強くなる。
レジ袋を下げた人がチラホラ目につき出した。
目を凝らしてみると、栗だ。
えっ、まだ8時半前だぞ。
予想以上の人だったのだろう。
早めに販売し始めたようだ。
まずい、急いでお店の前で並んでいる列に加わる。
お店の中もずっと列だが、少しずつ前には進んでいる。
二袋ゲットしたが、残りは10袋もなさそうだった。
あぶない、あぶない。
やはり、絶えず四方を警戒しないと整理券があっても、買いそびれる。

 そのまま店を出て、走って1分のクロネコへ。
母へ宅配した。
9時前に手続きしたからだろうか、今夜の6時過ぎに宅配できるという。
まさか今日中に届けられるとはおもってなかったので、よし。
自分の分に8こだけ抜いておいた。

 3年越しでようやく手に入れることができた。
味もさることながら、ポロッとほんとにむけるかどうかのほうに興味は大であった。
早速試す。
このサイトが詳しい。どなたかは存じ上げぬが多謝。

http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/kuri-polotan2.htm

 切込みを入れて、600Wで2分。
レンジから出した時点ですでに、桃から生まれた桃太郎よろしく、
切り込みにそってカパッと裂け、中の栗の実が見えている。
指先が熱いのをふーふーしながら、裂け目を広げるように割った。
まるまるの栗の実がポロンと落ちた。
か、か、感激だ、感動だ。
渋皮はどこにいってしまったんだ。



 実をかじってみた。
この調理時間ではまだ中が硬い。
甘みが充分に伝わってこない。
あとで食べる前に茹でることにした。



 今では当たり前になってしまった、りんごのフジという品種がある。
様々な品種を駆逐して、フジがあっという間に広まった。
最近ではまた、かっての品種がぶり返してはいるものの、
フジはりんごの定番である。

 このポろん栗(ポロタン栗)も広がることは確実だろう。
農家さんに頑張ってもらいたい。
素揚げの栗も食ってみたかったが、これまた行列がすごい。



普段から並ぶことは大嫌いだ。
行列のできる店などまっぴらゴメンだ。
でも、きょうは例外、母に食わしてやりたい一心だった。
これなら母は喜ぶだろう。
めでたしめでたし。


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