2017年1月19日木曜日

『「日米合同委員会」の研究』を読んだ その4

 2006年正月、横須賀で米海軍水兵による強盗殺人事件があった。
地元では海兵隊の基地のことをベースと呼んでいるが、
そのベースからほど近い米が浜というところでの事件だった。
 
 当時、わたしはその現場からそれほど遠くないところに住んでいたので、鮮明に憶えている。
その現場とわたしの住居の中間あたりに、元首相小泉さんの住居がある。
その後の事件の報道を見聞きするたびに、
横浜のファントムジェット機墜落のときの腹の底の埋もれ火がなお一層グツグツと煮えたぎった。

 基地のある街ではどこでもそうだとおもうが、ベースの周囲は異国の雰囲気でいっぱいだ。
特に空母が入港した時は、飲み屋街はどんちゃん騒ぎになる。
冬の夜半にがっしりした体格の二人連れが厚手のコートを着て、
巡回警備で街なかを歩哨しているのをよく見かけたものだ。
腕章にMPとある。
大きなニュースにならないだけで、ベースの街では水兵によるいざこざがたくさんあるからだ。
ここは日本なのだが、それとも日本ではないのか。

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