2017年1月23日月曜日

『「日米合同委員会」の研究』を読んだ その8

 この池子の米軍住宅に人が住むようになって、
逗子からベースのある横須賀中央への下り16号線が渋滞しだした。
地元民は我慢するしかない。

 あるとき、噂に聞いた。
池子からベースまで専用道路をつくるらしい。
地元民はこのような噂をきいたとき、否定することはめったにない。
大抵のことは、住民の意志に逆らい、二束三文で土地を強制接収し実現させてしまうからだ。

 戦時中からずっとそうだった。
観音崎という東京湾入り口に灯台のある観光地がある。
現在は県立公園となっているが、戦前はほとんどすべて個人の所有地であった。
タダ同然で強制的に土地を取り上げられ、戦後返還されることなく国が結局没収してしまった。

 その専用道路だが、専用道路にはならなかったものの、
実質同じ役割のものがやはりできた。
横浜横須賀道路という高速道路の、(逗葉新道IC〜逗子IC)〜本町山中有料道路がそれにあたる。
もちろん、池子米軍住居住民はフリーパスを持っている(はずだ)。
この画像を見てもらえれば、うなずいてくれることとおもう。



 しかし、ベースから池子までの16号線とその支線に、
相変わらずYナンバー車が走っているところをみると、
全員がパスを持ってはなさそう。
こう言ってはなんだが、このYナンバー車、大抵は運転が下手だ。
結構、気を使う。

 とにかく、密室密約でなんでもやる。
政府から積極的に、駐留軍に出ていってもらわないよう
顔色をうかがいながらしているのだから
外務省官僚たちは次々と伏魔殿に殿堂入りを果たしている。



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