2018年3月6日火曜日

司馬「江漢西遊日記」の旅 その2

 この日記、
「天明戊申四月二十三日 昼過ぎ、江戸芝神僊坐を出立・・・」
から始まる。

 天明八年、太陽暦では1788年5月28日になる。
天明の大飢饉がこの年まで続いたというから、世間は穏やかではなかったはずだ。

 実際、日記にも天明8年5月のところに、こう記される。
「廿三日 雨天。終日画を描く。去年今日、米払底にして天下乱をなす。・・・」

 天明の大飢饉は東北を襲うのだが、その影響は全国に及び、
天明9年1月25日岡山にて宿泊した70歳に近いご主人喜左衛門さんがこう語る。
「当春へかけての寒さ、四十年此方の寒気と申事なりとぞ。江戸は此様になしと。・・・」


 やはり、全国的に異常気象だったのかもしれない。
北半球が異常気象だったようで、翌年1789年はフランス革命だったしな。


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