広島東洋カープが今日(2016年9月9日現在)にも優勝するかもしれないらしい。
オタフクソースは特売の準備で、てんやわんやか?
「広島東洋カープの優勝」で思い出すのはずっと以前に天声人語で書かれていたこんな話だ。
齢とった米国人の老夫婦が広島に来た。
夫は若いころ軍隊で原爆直後の広島に入り、その悲惨な状況を見ていた。
その後、広島のことを忘れることなくずっと気になっていたのだった。
体が不自由になる前に勇気をふるって、妻と広島を訪れる決心をした。
広島の駅に到着し駅前でタクシーをひろい、原爆資料館までお願いした。
タクシーの運転手は片言の英語も話さなかったが、身振り手振りで親切に
現在の広島の街の様子を伝えてくれた。
夫婦は2つ,3つ運転手に質問した。
川の側を通りかかったとき川を指差しながら、夫が聞く。
「カープは原爆で皆やられてしまって、どうなってますか?」
運転手はハンドルを握りながら、
「カープですか? 今年は強くって、リーグの一番上ですわ」と言いながら、
手のひらを右上がりの方向にすべらせるように車の屋根近く、上の方へ持っていった。
夫婦はオーノーと驚きながら、
手のひらであらわした鯉が上の方へ行ってしまったのを、浮き上がったと勘違いして
川の鯉は浮き上がって死んでしまい、やはり原爆で全滅してしまっていたんだとおもった。
こんな感じで、老夫婦と運ちゃんの言葉のすれ違いを巧みなユーモアで組み上げていた。
深代惇郎さんの天声人語かとおもい、本でパラパラと探してみたが見つからない。
もしかしたら、天声人語ではないのかもしれない。
不確かな記憶ではなく、実際の文章を読んでみたく、探しているのだが見つからない。
天声人語だったとおもうんだけれどなぁ・・・
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